頭脳警察を通じて勉強できること
頭脳警察というバンドを知っているだろうか?昭和40年代に誕生しロックバンドである。日本は高度経済成長の真っただ中であり、テレビやラジオが一般家庭にも普及し、アメリカを主導とする大きな物質主義の流れに日本人の精神が大きく飲みこまれていく時代である。その時代において過激な歌詞は放送禁止コードにひっかかり、コアなファンを残すことになってしまった・・・。
例えば「ふざけんじゃねーよ」の歌詞の一部を紹介すると
バカに愛想をつかすより ぶんなぐる方が好きさ
俺をジャマするシキタリは 人が勝手に決めたモノ
それでやられたって 生きてるよりゃマシさ
ふっざけるんじゃねえよ やられる前にやるさ
など世の中の常識・世間に対する怒りとやるせなさが垣間見てとれる。実際に、頭脳警察のの音を聞いてみると普通の生活をしている人にはただ単に自分の気持ちをぶつけ続ける大音量の雑音に聞こえるかもしれないが、現代でも同じように不器用なやり方でしか世の中を渡れない人がいると思う。
もうあまりメジャーではなくなったし、ネット配信でのダウンロード回数も多いバンドではない。しかし頭脳警察というバンドは泥臭くしか生きれない、出来レースの社会に生きる若者にとってある種の救いになっていると思う。今の生活は確かにものに満ち溢れているし、コンビニに行けば好きなものも買える。しかしなんとなく息苦しいと思う人は是非このバンドを知ってもう一度自分が置かれた環境と歴史を振り返り、生きる力に変えてほしい。
頭脳警察と共に昭和の歴史を復習しよう
最近昭和の音楽のリメイクものが多くなり、かつてはロックとしてうたわれていた曲が電子音と共にポップでオシャレな音楽に代わっているのをよく耳にする。かつて戦争反対・反政府を繰り返した大物スターの音楽がかわいらしい女の子が歌うJPOPになってしまう現状は何とも切ないものがあるが、それも時代の流れなのだろう。後数十年後にはもしかしたら頭脳警察のメロディーがポップになってしまう・・・。という日が来るかもしれなが、ここでは真面目に昭和の歴史と彼らのアルバムと歌詞の一部を記録しておく。
頭脳警察の歴史参照はウィキペディア
頭脳警察1(1972年3月)
〜イントロダクション〜世界革命戦争宣言/赤軍兵士の詩/銃をとれ(Part 1)/さようなら世界夫人よ/暗闇の人生/彼女は革命家/戦争しか知らない子供たち/お前が望むなら/言い訳なんか要らねえよ/銃をとれ(Part 2)
※ この頃連合赤軍浅間山荘事件が起こる。長野県軽井沢で連合赤軍メンバー、管理人を人質に河合楽器浅間山荘に篭城し警察隊が包囲した。28日に警察隊が山荘の破壊作業を行い突入、連合赤軍を逮捕の人質を救出した。各放送局は終日中継放送し、日本中がテレビに釘付けとなった。
※ 国際的には日中正常化。
頭脳警察セカンド(1972年5月)
銃をとれ!/さようなら世界夫人よ/コミック雑誌なんか要らない/それでも私は/軍靴の響き/いとこの結婚式/暗闇の人生/ふりかえってみたら/お前と別れたい
頭脳警察3(1972年10月)
ふざけるんじゃねえよ/嵐が待っている/時々吠えることがある/滅び得た者の伝説/少年は南へ/前衛劇団{モーター・プール}/歴史から飛びだせ/無知な奴らが舞い踊る/桃源境/指名手配された犯人は殺人許可証を持っていた/パラシュート革命/光輝く少女よ
誕生(1973年3月)
無冠の帝王/悲しみにつつまれて/詩人の末路/あなた方の心の中に黒く色どられていない処があったらすぐ電話をして下さい/もうあきた/鹿鳴館セレナーデ/やけっぱちのルンバ/メカニカル・ドールの悲劇/心の落ちつき失せて/破滅への招待
仮面劇のヒーローを告訴しろ(1973年7月)
ウイスキー・ハイウェイ/まるでランボー/ハイエナ/恋のいらだち/ホ短調の間奏曲/仮面劇のヒーローを告訴しろ/イエス・マン/奴は帰らない/麗しのジェット・ダンサー/愛なき日々/プリドナンナ/間違いだらけの歌
悪たれ小僧(1974年11月)
戦慄のプレリュード/夜明けまで離さない/ひとつぶの種になって/悪たれ小僧/真夜中のマリア/落葉のささやき/サラブレッド/スホーイの後に/あばよ東京
※ 1974年はミスタージャイアンツの長嶋さんが引退。同じときにニクソンショックを引き起こしたニクソンが辞任。日航機ハイジャック事件は1977年でありベトナムから続く反戦運動は終息を見せていない頃。
頭脳警察7(1990年11月21日)
腐った卵/Blood Blood Blood/煽動/わかってたまるか/Quiet Riot/6000光年の誘惑/謙虚な昼寝/イライラ/People/月蝕と日蝕の谷間で/万物流転
※1990年というのはバブル崩壊の年。浮かれて不動産に投資した拝金主義の日本の崩壊が始まってしまった。今になって言っても時が遅いが、夢と言うのはいつかはじけるものである。ただし現代の不況に比べればまだ若者の未来に対する展望があり、生きるエネルギーもあったと思うのは気のせいであろうか?
歓喜の歌(1991年5月21日)
最終指令“自爆せよ”/飛翔〈ひらめく旗の下で〉/セフィロトの樹/獲物の分け前/ライヴ・エヴィル/白い森/焔の色/オリオン頌歌/歓喜の歌
※ 湾岸戦争が始まり、現代へと続くアメリカと中東の関係の泥沼化が始まる。画面で見るとなんだかテレビゲームのように思える爆撃映像の下では、何千・何万という人が亡くなっている・・・。ゲームも一般家庭に浸透しだし、新しいメディアにより現実のバーチャル化が進んでしまった。
俺たちに明日はない(2009年11月6日)
俺たちに明日はない/死んだら殺すぞ/UNDERCOVER/ROCKATION/SPARTAKUS INTERNATIONALE R&R BUND/BRAINWASH/ヒトを喰った話/赤の女王/黒の図表/残照